月刊「大演説」

6月13日(月)神戸市会本会議場。「定数削減条例」に対する反対討論。

金曜日, 7月 1st, 2022

一部議員を除く「つなぐ」会派を代表しまして、議員提案34号,36号議案に、反対も反対大反対の討論を行います。

今日は、すこし長いです。お許し願います。

 

議員提案を聞いたとき「嘘やろ」と思いました。

自分たちの職場の活力を、自分たちで狭めようという人が、ほんまにおるんかいな、と感じたからです。

 

議会は、工場と違います。

合理化、少数化というような単純化した政治哲学が、この多様化した複雑怪奇な21世紀の政治現場に登場してくることに、大きな」違和感を感じます。

 

以下、定数削減の「疑問点」を述べます。

次の4っつの観点から疑問です。

 

1,     政治は幅広いアイデアが必要なのに、大丈夫か。

2,     本当は市民全員で政治を行うべきなのに、それは面倒で出来ることではありません。

そこで、諮問から付託を受け、代表として議員を務めているわけでありますが、定数を減らすことは、市民の主権を軽く見ていることにならないか。

3、 市長さんは、間違ったり偏ったりすることがあるかもしれません。

議会は多様な意見を取り入れ、少数者取りこぼすことなく、皆がうまくいく政治決定を担っています。

政治の暴力は、議会の大きな力でしか止められません。

4、     政治の理想を求めるには、人数は多い方がいい。理想の議会制民主主義を追求する気持ちがあるのか。

 

この4点であります。

以下、補足します。

まず1点目。私たちは何をしているのでしょう。

盆踊りやだんじりに参加するだけではないでしょう。

大きくは、暮らしの改善を提案する。神戸市の政策を検証するの2点でしょう。

 

議会での質問でも、提案でもいいですが、まずは、情報を集める、企画を立てる、提案する、検証する、次の策を考える、という段取りでしょう。

もっともっと、たくさんの創意工夫が大事です。

今の人数でもまったく少ないぐらいだと思われませんか。

 

人間は生まれてきたからには、勉強し、成長して、お互い様、分かち合いの精神で、何か人の役に立ちたいものだと思うものです。

 

政治の理想を求めるために、一生をかけた、ひとりの人間の話をします。

国会議事堂の横に立っている「憲政記念館」の中心人物。憲政の神様、尾崎行雄、萼堂であります。

 

1958年生まれ。1954年に、96歳で亡くなりました。

1890年の第1回衆議院選挙に当選。以降、連続25回当選。勤続63年であります。

その間。東京市長を9年間勤めています。

 

昭和のファシズムの中で、国際協調の意義を唱え、日独伊三国同盟に反対し、1942年には「不敬罪」で起訴された選挙でも当選しました。80歳代半ばです。

利害損得に執着することをやめ、幅広く国民の意見を聞き、民主主義の発展を使命とした人です。

 

32歳で立候補したとき、恩師の福沢諭吉は、こんなことを色紙に書きました。

 

道楽に発端し、有志と称す

馬鹿の骨頂、議員となり

売り尽す先祖伝来の田

かち得たり一年八百円

 

ごっつい励まし言葉です。

 

平和主義が軍部に罵倒され、大政翼賛会から、のけ者にされたとき、悔し涙に暮れながら作った歌。

 

過去は皆 未来の技の 備えぞと

知れば貴し 悔いも悩みも

 

80歳半ばを過ぎて、なお未来を見ていました。

今、国会が尾崎行雄を大切にしていることに、まだまだ日本大丈夫と思います。

地方議会も見習おうではありませんか。

そのためにも、人数が必要です。

人が多くなくては、第二の憲政の神様は現れません。

 

以上、議員定数を減らすことに反対も反対、大反対の意見を述べさせて頂きましたが、要は、

多様な意見が市政に反映される包容力のある温かみのある政治は、市民ひとりひとりの納得感、安心感に繋がる!と言うことを心から協調して討論を終ります。

 

ありがとうございました。


神戸市会議員 浦上忠文
E-mail: tadafumi@uragami.jp
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