月刊「大演説」

5月27日(木)倫理法人会大阪尼崎会場。

水曜日, 6月 2nd, 2021

今日は、私のモットーの話をします。
私のモットーは「俺は、後でいいよ」というものです。

美味しいものでも、楽しいものでも、どうぞ皆さん、先にとって下さいな。
私は、後でいいです!というものです。

このモットーが誕生して、56年になります。
常にこの気持ちで生きてきました。

気持ちいいです。愉快です。
爽やかな風が吹いているような気持ちになれます。
嬉しいです。元気が出ます。

今日は、いつ、どんな状態で、このモットーが生まれたかの話をします。

昭和39年10月17日(土)に母が亡くなりました。
ちょうど東京オリンピックの中日です。
54歳でした。
私は高校3年生でした。18歳です。

11歳年上の姉さんは結婚していました。
9歳年上の兄さんは、サラリーマンです。
5歳年上の兄さんは、大学院生。

その兄さんが、家のご飯を作っていました。
父さんの靴磨きもやっていました。

昭和40年、2月。

大学受験の当日です。
慶應義塾大学法学部政治学科というところを受験しました。
あさ、5歳年上の兄さんが弁当を作って渡してくれました。

牛肉の甘辛煮とほうれん草のおひたしです。
玄関を出て30メートルぐらい歩いて右に曲がるのですが、ふと振り返ると兄さんが手を振っていました。

午前中の試験は、からきし出来ませんでした。
グランドのベンチで「せっかく、こんな美味しい弁当を作ってくれたのに申し訳ないなあ」と、涙の出る思いでした。

ふと、周りを見渡すと、みんな表情は暗いです。
そりゃ、試験場で明るい人はおりませんわなー。

みんなの顔を見ながら思いました。

みんなの弁当。俺みたいに兄さんが作ってくれた人もおるやろう。
母さんが作ってくれた人、おばあさんが作ってくれた人、お姉さんが作ってくれた人、お父さんが、という人もおるやろう。

みんな家族の期待を背負って集ってきているんや!
そんなみんなを見ていると、別に俺が合格せんでも、この内の誰かが通って、「やったー。バンザーイ!」ということがあってもいいやないか!という気持ちがわき上がってきました。

愉快な気持ちになりました。

午後の試験は、大出来でした!
それ以来の、モットーであります。


神戸市会議員 浦上忠文
E-mail: tadafumi@uragami.jp
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