だめな人間なんて、ひとりもおらん!
皆さんは、タクシーに乗った時、運転手さんと、よく話
をしますか?私は、良くします。
「ようやく涼しくなったね」とか「貴景勝は強いね!」
というような話です。
その私の傾向は、まったくもって大学4回生の時に、5
8歳で亡くなった父の影響です。
父は、いつも上機嫌でした。
上機嫌で、タクシーの運転手さんに語りかけていました。
タクシーの運転手だけではありません、肉屋さんでも、
洋服屋さんでも、生活のあらゆるシーンで饒舌でした。
「負けてくれ」「良く売れるか」「みんな元気か」という
程度の話ですが、笑顔と快活な声が伴っていました。
父は、植木屋さんでささやかな苗木を買って私に持たせて、
「文ちゃん、人間はみんな素晴らしいんやで。だめな人間
なんてひとりもおらんで。文ちゃんも、お茶を淹れるのが
上手やし。笑わせるのも上手や」
と、さとして下さるのでした。
私の人生は、まったくもって父の真似です。母の真似です。
先生の真似でもあります。
俺もしっかりせんとね(笑)
神戸市会議員 浦上忠文