私の履歴書・・・文学の重み

私の履歴書・・・文学の重み

日本文学全集は、中央公論の発行でした。定価は、39
0円。定期購読していた、大好きな趣味の本、「鉄道模型
趣味」が100円でしたから、安い買物だと思います。
ラーメンは35円。喫茶店は、60円でした。

母さんは、私の熱意に負けて、全集を買うことになった
のですが、私はその全集を買って、ほんまに良かったと思
っています。例えば、その中で、梶井基次郎・中島敦・滝
井孝作という一冊があります。3人で一冊です。

みんな、大正末期から昭和初期に活躍して早くに亡くなっ
た方たちです。梶井基次郎さんの「檸檬」=レモンという
短編は、詩のような文章ですが、生きてきたことが、これ
だけ明るいものなのかと心から感動しました。

中島敦さんの「山月記」悩み抜いた人間が虎になってしまう
という小説です。街を歩く自分まで、重たい人間であらねば
ならぬ!と考えてしまう文学でした。母さんに頑張って、買
って良かったなあ、と、しにじみ感謝しました。

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