明治４３年生まれの母は、大相撲が大好きでした。
いまだに忘れられない場所があります。頑張り屋の「琴ヶ
浜」という関取が、関脇だったか小結だったかか、・・・。
昭和３７年頃のことです。６０年近く昔です。

横綱の柏戸に勝てば優勝という場所がありました。
報道によれば、琴ヶ浜のお母さんは、昨夜から村のお堂に
こもってお祈りしているということでした。

わが母さんは、柏戸は何回も優勝してるんやから、琴ヶ浜
に勝たしてあげたら良いのに！と言いました。
もとから、大相撲はみんなが８勝７敗。７勝８敗なら良い
のにねえというような母でした。

明日、照ノ富士が御嶽海に敗れたら、正代と朝乃山の勝者
と、照ノ富士、御嶽海の、いわゆる「巴戦」になります。
ふたつ勝ったものが優勝です。

わが母さんは、生きておられれば百三歳です。
きっと優勝経験のない「正代」を応援することでしょう！

神戸市会議員　浦上忠文